トレンドマイクロのディープフェイクスキャンを体験してみた!
まんきちです。本記事はアフィリエイト広告を使用しておりませんのでご安心?ください。
先日、日本のセキュリティー企業であるトレンドマイクロ社が身売りするのではないかというニュースが流れました。
参考:日本のセキュリティ企業「トレンドマイクロ」が身売りを検討中との報道 – GIGAZINE
そんなトレンドマイクロですが、ディープフェイクスキャンなるソフトのベータ版を公開したとのニュースがありましたので、どんなものなのか早速試してみました!
ディープフェイクとは?
ディープフェイク(deepfake)は、最新のAI処理技術によって人工的に生成された、事実や実物とは異なる画像、音声、動画、またはそれを作成する技術を指します1. この言葉は「ディープラーニング(深層学習)」と「フェイク(偽物)」を組み合わせて造られたもので、近年急速に進化しています。
具体的には、ディープフェイクは以下のようなことができます:
- 偽の動画: 人物が実際に言っていないことを発言したり、行っていない動作をしているように見せることができます。
- 偽の音声: 実在しない人物の声を合成したり、既存の音声を改変したりできます。
- 偽の画像: 実際に存在しない建造物と景色を組み合わせた偽の画像を生成することができます。
元々ディープフェイクは映画やテレビ番組の映像加工技術として使われていましたが、最近ではインターネット犯罪に悪用される事例も増えています。ディープフェイクの技術は進化しており、人間が目で見分けることが難しいほど精巧なものが生成されるようになっています。
参考:ディープフェイクとは?悪用事例や気をつけるポイントを解説
ちなみに本記事のアイキャッチ画像は、筆者の顔写真をAdobeのFireflyというAIで加工したディープフェイクです。この顔を見たら注意しましょう(笑)。
トレンドマイクロのディープフェイクスキャンとは?
まずはこちらの短い動画をご覧ください。
どうやら、ビデオ通話の画像がディープフェイクかどうかを診断するソフトのようですね
ビデオ通話を使っている人ってどのくらいいるんでしょうか?
パソコン上だとするとビデオ通話より、
- Zoomなどでのオンライン会議
- YouTubeでのオンラインセミナー
などの方が機会としては多いのではないでしょうか?
ただし、これらの場合にはディープフェイクされている可能性は低そうです。なんといってもフェイクするメリットがありませんから。
参考:トレンドマイクロ ディープフェイクスキャン ディープフェイク検出機能について
ディープフェイクスキャンのインストール方法は?
何はともあれソフトを入れてみましょう!
まずはダウンロードは公式サイトからしましょうね!
公式サイト:トレンドマイクロ ディープフェイクスキャン(ベータ版)
ダウンロードしたら、インストーラーを起動します。
いくつかのポリシーに同意する必要があります。
- Privacy and Legal
- Notice HTML-Japanese
- お客さまから収集する個人情報の取り扱いについて
- トレンドマイクロ ディープフェイクスキャン プライバシーと個人データの収集について
最初の3つは一般的なものですので読む必要はありません。むしろ読むと無用な疑問がわいてしまいますので読まない方がよいです(笑)。4番目のポリシーだけは読んでおきましょう。
同意したら、チェックを入れて「同意して次へ」を押します。
3回ほどボタンを押して、ソフトが起動されました。
なるほど!ベータ版なので20回までしか使用ができないようになっています。なお、一回当たりのスキャン時間は3分までとなっているようです。
やたらに試すのはやめておきましょう(笑)
ディープフェイクスキャンの実用性は?
前述したようにパソコン上でビデオ通話をすることはありませんので比較的簡単に試すことができる
- Zoom会議
- YouTubeの動画
- SNS上の動画
あたりで試してみました。
結論から言うと、ディープフェイクが検出されることはありませんでした。
ただし、最近ではディープフェイクによって改ざんされた動画がYouTubeやX上に拡散されていようです。
参考:相次ぐ「AI偽動画」あなたはディープフェイクを見抜けますか?
こういった動画に騙されて不用意に拡散をしないようにするためには有効なのかもしれませんね。できることであればプラットフォーム側に導入してほしいところです。
まとめ
生成AIが発達することによってこういった偽動画が拡散される事態になってきています。
しかし、そういった偽動画を見抜くのもまたAIというのは、皮肉としかいえませんね。(笑)
トレンドマイクロがどういった意図をもって、このソフトを公開したのか興味深いのですが、ベータ試験を通じてより実用性の高い製品開発に役立てていただきたいです。特に、このディープフェイクスキャン機能をスマホ用のアプリとして製品化されれば一定の効果が見込めるのではないでしょうか。
とりあえず、初対面の方とのビデオ会議などがあったら使ってみたいと思います(笑)